ユリカモメ
カモメの仲間の中のアイドル的存在です。愛称は「ユリ君」。
2015年11月中旬に初めて出会いました。カモメの仲間はほとんど冬鳥で、この時期に福岡にやって来るようです。大濠公園やキャナルシティ近くの清流公園でよく見かけます。よく人から餌をもらっているようなので、餌をくれる人が来る場所に群れているのでしょうか。餌をくれる人が来たのか、いっせいに飛び立ってみんなで同じところに向かっていく姿をよく見かけます。かなり遠くにいて出遅れた子もがんばって向かっていきます。別の子が捕った餌を横取りしようとしている子も見かけるので、結構楽して餌をもらおうとしているようです。
「ユリ君」はカモメの中では小さいほうで、可愛い顔をしています。頭から尾まで白く、羽は薄い灰色です。目の横には黒い点があります。一番の特徴は嘴と足の赤さです。
「ユリ君」の幼鳥は嘴と足がオレンジ色です。後ろのほうに茶色い羽があります。餌を探しているときによくまわりの子を威嚇しています。体勢を低くしてクアーと鳴きます。
「ユリ君」は餌探しを2種類の方法で行っているようです。1つは飛びつき餌取り。少し飛び上って水中に向かって飛びつきます。ただ、成功率はかなり低いようです。成功しても大物を捕ると、仲間に追われます。苦労してもあまり報われません。2つ目は穴掘り餌取り。浅い砂地に足で穴を掘って中から出てきたものにパクッと食いつきます。こちらは成功率は高いですが、大物は期待できません。
「ユリ君」の水浴びもよく見かけます。まず顔を水につけて頭の上に水を載せ、次に顔をあげて水を背中へ送ります。これを何回か繰り返します。最後に羽ばたばたで、水を飛ばします。